フィルター機能に関する事項
まず、フィルター機能を使いこなすには初心者の方は、特に大変です。
水槽内がスッキリ出来ることもあり、最近では外部フィルターや外掛けフィルターが主流ですね。
フィルターはその名の通り、濾し取る機械です。
残飯や糞をスポンジなどで絡め取るのが本分です。
そこに、降って湧いたような甘言で 「綺麗になる=生体が状態良く生きる」 と思ってしまいます。
でも思い出してみてください!小さな金魚鉢で金魚を大きく育てている人は5万といます。
例え水が緑色になっていても平気な場合がほとんどです。
この場合、水中に漂っている緑藻には沢山のバクテリアに続く微生物郡もが生息しているからです。
餌をあげようがあげまいが、金魚は微生物郡のおかげですくすくと育ちます。病気知らずです。
方や、一生懸命に水換えに追われコケ取りに追われ、器具の掃除に追われ買い替えに追われ、成す統
べ無く死んでゆく生物達もいますね。
この違いはバクテリアに続く微生物の発生状況が違うからです。
「この器具が良い」「この器具は生物ろ過の決定版」など生物ろ過を謳う(うたう)フィルターは後を絶ちま
せんよね。
そう、要するにバクテリアに続く微生物の発生が1番大事なんです。
バクテリアに続く微生物の発生を「生体触媒=触媒」と私は言い表しています。
触媒を飼育容器内(水槽など)に取り入れることは最も最善の方法で、解り易く簡単です。
この逆、飼育容器外でのフィルターによる水槽外触媒は、最も豊富で柔軟な知識が必要な物です。
何度も失敗した上でなければ、死に至るパターンを掴めない事からも解る通り、難しい飼育方法です。
このような方式の飼育は、日本のアクア産業のニッチェ(隙間産業)を多く作り出しています。
わざわざ難解にしてニッチェの狭間を渡り歩いても、買い漁って試してみても何にもならないと思います。
なぜなら金魚鉢が綺麗なままだったら!問題ない訳です。後は金魚鉢が水槽になってみたり、ビオトープ
になっている”入れ物の違い”だけですから。
フィルターは散々必要無いと書きましたが、余りにも飼育する魚の量が多く糞がどんどん溜まってしまう
場合は、スポンジだけの物理ろ過主体でのフィルター使用は必要になります。生物ろ過を超えてます。
この場合欲を欠いて生物ろ過も!と考えるのではなく、スポンジを簡単に取り替えたり濯いだり出来る
外掛けや上部フィルターが望ましいですね。外部フィルターはこの作業が大変です。
物理ろ過は基本、糞の溜まり易い場所にストレーナーを柔らかいホースでジョイントして効率良く使いま
す。以上は魚が非常に沢山の場合のみです。普通では使わない方が無難です。
ココまで来るとお解りかと思います。
初心者ほど無換水飼育は安全で確実な、1番覚え易い飼育です。年齢も問いません。
飼育器具や何々剤、販売バクテリアに依存する事無く、単純に飼育できるからです。
生物に必要なことだけを覚えるのは誰でも容易いですね。生物が可愛いわけですから。
でも一週間にこれだけの量を添加、あるいはこのバクテリアをこれだけ添加と、おかしなことばかりに気を取られて、生物はオマケ?では本末転倒です。
生物の為に出来ること、器具や装置の手配り気配りではなく、その水槽に必要な生体を考えることです。
自然界と同じだと思います。
自然の海も自然の浄化作用でいつでも綺麗なままです。人が汚した分で海洋汚染は問題ですが、機械で濾している訳じゃなく、やはり生体達の触媒に依存しています。水替えが行われるでも無く何十億年変わりない姿を保ち続けています。
そう、自然界は無換水です。雨という足し水と地下水脈という自然のろ過機能が働いているだけです。自然のろ過機能といっても、じゃんじゃん濾し取る機械じゃありません。何十何百という年月をかけてゆっ
くりとろ過されています。
本来物理から生物に至るろ過は、水流が最高で7~8キロまでです。
生物ろ過細菌はこれ以上だと流され重要な仕事をしないまま死ぬだけです。ろ過装置内では、水が有機
物で淀んだ所に巣を作ったり繁殖します。ろ過装置内では水草や石や土という自然物がありません。
そこで淀んだ所のみとなります。
自然の河川は良い例だと思います。
上流では流れが速い為に、石の表面を見る限り素のままです。流れが速いので水草やコケ類も少ないので生物層は貧弱です。アマゴなどの渓流魚は水中に餌がないので、必然的に昆虫などを空中から餌として摂取しています。
下流域では流れが穏やかなので水草やコケ類も豊富なことから、バクテリアや微生物も豊富に生息しているということです。淀んだ中州付近には特に生態系は豊富ですね。干満の差で現れる干潟も同様です。
仮にろ過装置内に何々リングのようなろ過剤を入れても同じことです。リングの凸凹部分に有機物が溜まることでろ過細菌は居着きますが、流速7~8キロ以上の場所では生息できず、流れに任せて死んでゆくことになります。販売バクテリアを買って水槽に投入します。流れに任せてろ過機内に吸い込まれます。
同じこと、ろ過機があったばかりに、落ち着く場所も得ないまま死んでしまいます。
死んでしまうから「一週間にこれだけづつ投与」と書いてありますね。死ぬからです。生き物なのに、、
最近ではバクテリアの生存を強化する目的で、奇異な形のろ過物も販売されるようになりました。
奇異な形とはこの生存率に直結する流速にヒントを得たものです。
そう、余計なニッチェは要りません。最初から有っても無くても無意味です。必要無し。
微生物やバクテリアが生息できない環境では、どんな生物もまともには飼えません。
逆に、バクテリアや微生物が飼える環境はどんな生物も飼えます。
初心者の方、初めてこれから飼育される方、バクテリアや微生物の飼える環境を作ることです。
無換水飼育はそういう環境が簡単に作れます。
つづく